「原沢久喜」著名な柔道選手インタビュー

  

原沢久喜

国際大会7連勝、国内外の公式戦連勝記録37と他を寄せ付けない強さを持ち、リオデジャネイロ五輪(柔道)100kg超級では見事銀メダルを獲得した原沢久喜選手。
軽量級から重量級に転向した高校時代の思い出や、リオデジャネイロ五輪(柔道)での試合運びについて語って頂きました。

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体が小さかった幼少期

体が小さかった幼少期

柔道を始めたのは6歳のとき。友人が柔道をやっていたことがきっかけで 私も柔道を始めました。

山口県下関市の大西道場に通い、そこで「しっかり組んで、しっかり技をかけて投げる」といった柔道の基本を教わったのですが、その頃は体が小さかったため、体の大きな選手によく投げられており、なかなか勝つことができずにいましたね。

軽量級から重量級に転向した高校時代

軽量級から重量級に転向した高校時代

早鞆高校に進学してから、身長と体重が増え、軽量級から重量級に転向しました。

重量級になってからも軽量級の頃の感覚が残っていたので、他の重量級の選手よりも素早い動きができたことは良かったと思います。

しかし、体重を増やすために食事の量や回数を増やす必要があったので、たくさん食べなければならず、苦しかったですね。

高校時代で印象に残っている大会は、2010年の全日本ジュニア柔道体重別選手権大会でしょうか。この大会で2位に入り、全日本柔道連盟の強化指定選手に選ばれるきっかけになったので、この大会はとても良い思い出として記憶に残っています。

大学時代から現在にかけての変化

大学時代から現在にかけての変化

高校卒業後は日本大学に進学し、2012年の講道館杯全日本柔道体重別選手権大会(以下、講道館杯)や、2014年の柔道グランプリ・青島で優勝することができました。

大学生の頃は、ただがむしゃらに何も考えず試合をしていた部分があったと思います。今は、試合の流れを読むことや、組み手の際に相手の嫌がるポイントを突くことなどを考えながら試合をするようになりました。これが、大学時代から現在にかけて変化した点ですね。

リオデジャネイロ五輪(柔道)代表入りまでの道のり

リオデジャネイロ五輪(柔道)代表入りまでの道のり

2014年の講道館杯で1回戦敗退をしたその時点で、リオデジャネイロ五輪(柔道)代表入りの可能性は低くなりました。

このギリギリの状況に追い込まれたことで火がつき、自分自身を奮い立たせられたことが、その後の「国際大会7連勝、国内外の公式戦連勝記録37」という記録に繋がったのだと思います。

リオデジャネイロ五輪(柔道)に対する思い

リオデジャネイロ五輪(柔道)に対する思い

2012年のロンドン五輪(柔道)では重量級が惨敗を喫し、男子柔道全体としても金メダルをひとつも獲得することができませんでした。そのため今回のリオデジャネイロ五輪(柔道)では「重量級が勝たなければ日本柔道の復活とは言えない、重量級で金メダルを獲ることがとても大事になってくるだろう」と思っていました。

2016年の最終選考会でもあった全日本柔道選手権大会で、優勝を逃し、その状況でリオデジャネイロ五輪(柔道)の代表に選ばれたときには、「私が代表で良いのだろうか」と考えてしまいましたね。それでも、「選ばれたからにはやるしかない」と、気持ちを切り替えました。

リオデジャネイロ五輪(柔道)の試合を振り返って

リオデジャネイロ五輪(柔道)の試合を振り返って

1回戦のアダム・オクルアシビリ選手(ジョージア)は、力強く技の返しがとても上手い選手なので、とにかく慎重に試合をしようと思って臨み、作戦通りに試合を運べたと思います。

2回戦のウシャンギ・コカウリ選手(アゼルバイジャン)も同様に力が強く、技の返しが上手い選手でしたね。ただ、スタミナはあまりないと感じたので、後半に勝負を賭ければ勝てるだろうと思い、実際に残り約1分半というところで一本勝ちできました。

3回戦のアレックス・ガルシア・メンドーサ選手(キューバ)は、とてもしぶとい選手だという印象があったので、こちらも粘り強く戦おうと決めていました。その結果、私が立てた作戦通りになり、反則勝ちとなりました。

準決勝のアブドゥロ・タングリエフ選手(ウズベキスタン)は、強国の外国人選手をたくさん投げて準決勝まで上がってきた強豪選手。一発で勝負が決まる可能性がある相手だったので、気を付けながらも、「おそらく年齢的にスタミナ切れを起こし、後半で勝負ができるだろう」と予想しながら戦っていました。

2012年ロンドン五輪(柔道)王者との決勝戦

2012年ロンドン五輪(柔道)王者との決勝戦

決勝で戦ったテディ・リネール選手(フランス)は、今回が初対戦となる相手。フランスの応援団も盛り上がっていましたし、ロンドン五輪(柔道)の王者ということもあり会場も「どちらかというとリネール選手が優勢だろう」という雰囲気ではありましたが、私の中では緊張もなく、すべてを出し切る気持ちで戦いました。

リネール選手は試合中に消極的な姿勢もありましたが、それはリネール選手の上手さとも言えますし、私自身「試合中の一瞬のチャンスをものにできなかった」ということでもありますので、その部分は力不足だったと思いますね。

リネール選手への対策と今後の再戦について

リネール選手への対策と今後の再戦について

リネール選手は「なかなか組ませてくれない選手」という前提はありましたので、リオデジャネイロ五輪(柔道)で戦うための対策として、いくつか技を考えていました。組み際の技、いきなり抱きついてかける技、帯を持ってかける技などです。しかし、試合では思いのほか相手の前に入れず、その技を出せませんでした。

ただ、「倒せるかもしれない」という手応えは感じましたね。今回のリオデジャネイロ五輪(柔道)と同じ戦い方ではなく、新たに作戦を考えて戦えば、勝機はあるのではないかと思います。

4年後の東京五輪(柔道)への意気込み

4年後の東京五輪(柔道)への意気込み

もし再びリネール選手と戦える機会があれば、もちろん次は雪辱を晴らしたいです。 4年後は自国開催ということもありますし、柔道人生最後の集大成として、東京五輪(柔道)に挑みたいと思います。

 

インタビュー:2016年9月

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東建グループがお届けする柔道情報サイト「柔道チャンネル」では、リオデジャネイロ五輪(柔道)を終えた選手・監督のインタビューを一挙公開!今回は、リオデジャネイロ五輪(柔道)100kg超級で銀メダルを獲得した原沢久喜選手にお話を伺いました。6歳から柔道を始め、高校では軽量級から重量級に転向。そこから数々の国際大会で優勝し連勝記録は37と、圧倒的な強さを見せ付けてきた原沢選手。そんな原沢選手の学生時代の思い出や、リオデジャネイロ五輪(柔道)に対する熱い思い、そして2012年ロンドン五輪(柔道)王者との対戦となったリオデジャネイロ五輪(柔道)決勝についても語って頂いています。
柔道好き必見の、原沢久喜選手インタビュー。ぜひお楽しみ下さい。

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