素根輝 強さの秘密

2019年4月に開催された平成31年全日本選抜柔道体重別選手権大会で、強豪選手を相手に健闘し、大会3連覇を達成。10代での3連覇は実に24年ぶりと歴史的快挙を達成した素根輝。
同月、女子柔道の無差別級勝者を決める第34回皇后盃全日本女子柔道選手権大会に出場。ずば抜けたスタミナを武器に強敵の朝比奈沙羅を破り連覇を遂げ、観客を大いに盛り上げた。

※2019年7月22日現在

素根 そね 輝 あきら

素根 輝
生年月日
2000年7月9日
所 属
環太平洋大学1年
出身道場
脩柔館
出身校
南筑高校
2016年
  • 講道館杯全日本柔道体重別選手権大会 78kg超級 2位
  • 柔道グランドスラム東京 78kg超級 2位
2017年
  • 全日本選抜柔道体重別選手権大会 78kg超級 優勝
  • 講道館杯全日本柔道体重別選手権大会 78kg超級 2位
  • 柔道グランドスラム東京 78kg超級 2位
2018年
  • 柔道グランドスラム・パリ 78kg超級 3位
  • 全日本選抜柔道体重別選手権大会 78kg超級 優勝
  • 皇后盃全日本女子柔道選手権大会 優勝
  • 第18回アジア競技大会 柔道競技 78kg超級 優勝
  • 柔道グランドスラム大阪 78kg超級 2位
  • 柔道ワールドマスターズ・広州 78kg超級 優勝
2019年
  • 全日本選抜柔道体重別選手権大会 78kg超級 優勝
  • 皇后盃全日本女子柔道選手権大会 優勝

素根輝 とは

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柔道グランドスラム東京2016 決勝戦

2017年7月に行なわれた平成29年度金鷲旗高校柔道大会(以下、金鷲旗)決勝での5人抜き達成や、8月にハンガリー・ブダペストで開催された世界柔道選手権大会(以下、世界選手権)/男女混合団体戦での優勝に大きく貢献するなど、目覚しい活躍を見せる素根輝。柔道グランドスラム東京2017では惜しくも準優勝に終わったものの、強豪選手を相手に健闘し、観客を大いに盛り上げた。柔道女子78kg超級で活躍する素根だが、身長は162cm、体重90kgと78kg超級にしては小柄な体格。その体格差を克服するため、道場の稽古だけでなく、自宅の車庫を改装して造ったトレーニングルームでも稽古を欠かさず行ない、多彩な技を身に付ける努力家だ。日々の練習の積み重ねが素根の強さの秘訣でもある。

練習風景

素根輝は、2000年7月9日生まれの福岡県久留米市出身。「輝」という名前は、「世界で活躍する人になって欲しい」と付けられた名前で、その名の通り世界で活躍する柔道選手にまで成長した。柔道を始めたのは、柔道の練習に打ち込む父親と3人の兄たちに感化されたのがきっかけで、7歳のときに久留米市の脩柔館山内道場で柔道を始めた。幼い頃は兄が練習に向かうのに1人だけ練習に連れて行ってもらえず、よく留守番をさせられたという。家に置いていかれると余計に練習をしたくなってしまい、家で練習をしてしまうほど練習熱心であった。

そんな素根は、小学生の頃からその頭角を現わす。小学6年生のときに出場した全国少年柔道大会の個人戦で5位、団体戦では3位。その後出場した全国小学生学年別柔道大会45kg超級では、オール一本勝ちで優勝を飾り、小学生で日本一を経験した。続くマルちゃん杯全日本少年柔道大会団体戦でも、3位という好成績を残し、徐々にその存在を知らしめていった。

中学は、久留米市立田主丸中学校に進学。進学後に出場した第44回全国中学校柔道大会70kg超級では中学1年生ながら準優勝を飾り、中学生になってもその実力は健在だった。翌年の全国中学校柔道大会でもその勢いは止まらず、第45回第46回大会では個人で優勝を果たし大会2連覇、団体戦にも出場し、田主丸中学の初優勝にも貢献した。中学3年生で出場した全日本カデ柔道体重別選手権大会(以下、全日本カデ)では、念願のオール一本勝ちでの優勝を果たし、17歳以下の世界一を決める大会である世界カデ柔道体重別選手権大会(以下、世界カデ)の代表に唯一の中学生として選出されている。出場した世界カデでも5試合オール一本勝ちで優勝を飾り、逸材ぶりを世界に知らしめた。

柔道グランドスラム東京2016 準決勝

高校は、兄が通っていたこともあり、地元で活躍したいという気持ちから、地元福岡県久留米市にある久留米市立南筑高等学校に進学。進学後すぐに出場した全日本カデでも優勝2連覇を達成し、さらなる飛躍を見せた。2016年の7月に行なわれた金鷲旗では1年生にして出場。地元開催の大会ということもあり、優勝を目標に掲げていた大会だったが結果は惜しくも3位。「全員私が倒すという気持ちで臨んでいたこともあり、負けてしまったときは相当悔しかったのを今でも覚えています」と悔しがる一面を見せた。

その後の全国高等学校総合体育大会柔道競技(以下、インターハイ)の福岡予選では児玉ひかる(現:三井住友海上)に敗れ、全国大会の畳を踏むことすらできず、悔しい思いもしたが、平成28年度全日本ジュニア柔道体重別選手権大会(以下、全日本ジュニア)では、リベンジを果たし、見事優勝を飾った。全日本ジュニアの予選である九州ジュニア選手権でも2年連続児玉に敗れていた素根だったが、本大会で雪辱を果たしたのだ。

同年11月には初めてシニアの大会である平成28年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会(以下、講道館杯)に出場。決勝まで順調に勝ち進むが、決勝戦で朝比奈沙羅(現:東海大学3年)に敗れ準優勝という結果に終わった。そのあとに行なわれた12月の柔道グランドスラム東京2016にも出場を果たし、高校生ながら世界の強豪選手を相手に一歩も譲らない戦いを見せている。決勝に進出し優勝も目前かと思えたが、決勝での相手は講道館杯でも苦戦を強いられた朝比奈。優勢を取られ惜しくも優勝とはならなかったが、両シニア大会共に初出場ながら準優勝を果たした素根は「挑戦者の気持ちで臨めたことが良かったと思います」と語った。

平成29年全日本選抜柔道体重別選手権大会

2017年2月に行なわれた柔道グランプリ・デュッセルドルフでは準々決勝で敗れるも、敗者復活戦を勝ち上がり3位入賞。その後の4月に開催された第39回全国高等学校柔道選手権大会個人戦では、準決勝以外はすべて一本勝ちで勝ち上がる圧巻の内容で優勝し、好調な2017年のスタートを切った。

高校2年生で臨んだ4月の平成29年全日本選抜柔道体重別選手権大会では稲森奈見を下し、初優勝。実に21年ぶりとなる高校生選手の優勝は会場を大いに湧かせた。素根はこの優勝によって、9月にブダペストで行なわれる世界選手権/国別団体戦の団体戦メンバーにも選出されている。

昨年の雪辱を果たすべくして出場した7月の金鷲旗では順調に勝ち進み、決勝へ進出。決勝の相手である夙川学院高校は先鋒・阿部詩が南筑高校の選手を4人抜きしていたが、これを阻止したのが南筑高校大将・素根輝だ。阿部の快進撃を阻止したあと、たった1人で夙川学院高校残り4人全員を相手に一本勝ち。圧倒的な強さで南筑高校を大会初優勝に導いた。

素根と阿部は同い年で、全日本柔道連盟が主催する合宿でも一緒になることも多く、仲が良い。阿部も国際大会やシニアの大会での活躍が期待される注目選手の一人だ。普段は階級の違いから試合をすることのない2人だが、金鷲旗では小学生のとき以来の戦いとなった。

前年は予選で敗れてしまい出場すらできなかった8月のインターハイだったが、2017年は見事出場し、団体戦では3位、個人戦では初優勝を飾り、昨年の雪辱を果たしている。

9月にブダペストで行なわれた世界選手権の国別団体戦では、初戦のみの出場だったが難なく勝利を収め、チームの勝利に貢献した。チームも決勝戦でブラジルを6-0で圧倒し見事金メダルを獲得。世界選手権の直後には、嘉納治五郎記念ウラジオストク日露ジュニア柔道交流大会に出場し、オール一本勝ちで優勝をした。

10月には、2017年世界ジュニア柔道選手権大会に出場。海外選手を相手に体格差をものともしない立ち回りで攻め、準決勝まではすべて一本勝ち。決勝は児玉ひかるとの日本人対決になり、一瞬リードを許すも見事勝利し、優勝を果たしている。

ここまで良い勢いが続いた素根だったが、11月の平成29年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会では、決勝で敗れ惜しくも2位。12月の柔道グランドスラム東京2017でも、決勝で反則負けとなり2年連続2位という悔しい結果に終わった。

平成29年度金鷲旗高校柔道大会

数々の素晴らしい戦歴を持つ素根輝。今後の目標はもちろん東京五輪(柔道)で金メダルを獲得することであろう。素根自身「出場するだけでも大変な道のりではありますが、3年後は日本の代表選手として出場し、金メダルを獲りたいですね」と語っている。優勝も多くしてきたが、優勝に一歩届かない悔しい思いもたくさんしてきた。東京五輪(柔道)に出場するには、これからも試合で結果を出していかなくてはならない。

努力家である素根輝なら今後も厳しいトレーニングを積んで、技を磨き、今後の大会や東京五輪(柔道)でも活躍してくれることだろう。

※ 掲載内容は、2019年7月22日までの実績とインタビューからの情報になります。

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東建コーポレーションが運営する柔道ポータルサイト「柔道チャンネル」では、全日本柔道連盟オフィシャルパートナーとして、柔道にかかわる様々な情報を発信しています。こちらでご紹介するのは素根輝選手特集です。素根輝選手は2000年7月9日生まれ。7歳のとき、脩柔館山内道場で柔道を始め、小学6年生のときには日本一を経験。それ以降も様々な大会で好成績を収め、現在に至ります。ここには、素根輝選手のプロフィールや主な大会戦績、大会における写真集、名場面を集めた動画を掲載しました。どうぞお楽しみ下さい。
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