柔道トピックス

第3回 リオデジャネイロ五輪・柔道男子日本代表強化合宿

第3回 リオデジャネイロ五輪・柔道男子日本代表強化合宿

2016年6月13日(月)より延岡市旭化成柔道場(宮崎県)で行なわれている「第3回柔道男子日本代表強化合宿」が、6月15日(水)報道陣に公開。リオデジャネイロ五輪開幕まで日本で行なわれる最後の男子合宿ということもあり、会場には約100名の報道陣が詰めかけた。

今回の合宿には、調整中の90kg級ベイカー茉秋(東海大学4年)を除く6人のリオデジャネイロ五輪日本代表選手が参加。先週末に行なわれた全日本実業団体対抗大会後に宮崎に残った実業団の選手たちや、地元九州から集まった大学生、警察官、旭化成柔道部の選手たちと激しい練習が行なわれた。

「質と量において、追い込んだ練習」という井上康生監督の言葉通り、選手たちは厳しい練習に苦しい表情を浮かべる場面もあったが、練習の合間には笑顔も見られ、五輪本番に向けて良い調整ができていることを窺わせた。

個別の取材を受けた66kg級の海老沼匡(パーク24)、81kg級の永瀬貴規(旭化成)は、ケガもなく順調な調整ができている様子で、報道陣の質問にも時々笑顔を見せて答えていた。

左ヒザのケガで出遅れていた100kg級の羽賀龍之介(旭化成)も、他の選手と同様の乱取り、筋力トレーニングを公開。練習後の取材では「2、3週間前から無理ができるようになってきたし、耐えられるくらいの痛みになってきた。まだ、ここで技を掛けたいというタイミングでいけないもどかしさはあるが、不安を感じているような時間はないので、限られた時間の中で、できることは何なのか考えて調整していきたい。」と、決意と意欲を見せている。

また練習後には、五輪の舞台で3大会連続金メダルを成し遂げた野村忠宏氏が、自らの体験をもとに「五輪とは何か」、「五輪に向けての心構え」などをテーマにした講演を行ない、代表選手たちは真剣に聞き入っていた様子。

延岡での合宿は18日()まで。その後は各選手所属先での練習や個別分散練習、さらに一部代表は7月上旬に海外遠征(ドイツ・カッセル)で、本番への調整を行なう。

選手コメント

男子66kg級 海老沼匡(パーク24)

男子66kg級 海老沼匡(パーク24)

大きなケガもなくコンスタントに練習ができているので、今のところ順調だと思います。ロンドン五輪が終わった直後は、4年後など想像もできませんでしたが、1年1年自分と向き合い、ここまで来ました。リオデジャネイロでは、この4年間にやってきたことが間違っていなかったことを証明したいと思っています。

五輪で金メダルを獲ることが、現時点における、私の人生の最終目標。それを絶対に達成させたいと思っています。私はケガが多い方なので、ケガをしないことを大前提にしながら追い込んだ練習をしていきたいです。やるときはやる。休むときは休む。無理はせずに自分のペースでしっかりと調整したいと考えています。

ロンドン五輪のときは、試合当日ベストの状態ではありませんでした。初めてだったこともあり、合宿やイベントで、精神的にも良い状態を作れなかった。今回は、そういった経験を活かし、オンとオフ、しっかりとメリハリを付けて、自分自身と向き合いながら調整して、8月7日には、絶好調の状態に持っていきたいですね。

自分の柔道を出し切れば勝てる自信はあります。自分の柔道を相手に押し付け、貫いて金を獲り、たくさんの人に喜んでもらいたいと思っています。

周囲の人たちから「五輪は他の大会とは全然違う。五輪には魔物が棲んでいる」などと言われますが、井上監督からは「五輪に魔物なんていない。強い者が勝つんだ」と言われました。私も同じ考えだったので、背中を押してもらったような気がしています。8月7日には、世界で一番強い男になり、金メダルを獲りたいと思います。

男子81kg級 永瀬貴規旭化成

男子81kg級 永瀬貴規(旭化成)

昨年の世界柔道選手権大会の前にもここ延岡で合宿があったのですが、この合宿を乗り切ることで世界選手権や五輪などの大きな試合に臨めると思いますので、まだ始まったばかりですが、充実した練習ができていると思います。コンディションに関しても、ケガもなく良い状態です。

4年前(筑波大学1年時)は、実家のテレビで試合の様子を見ていて、「次は自分が出場して活躍したいな」と思っていました。

五輪は昔からの憧れの大会。そのような大会に出るからには、しっかり優勝を狙っていきたい。試合で力を出し切ることができれば優勝できると思っているので、持てる力をすべて出し切れるように頑張りたいです。

五輪は結果が求められる大会なので、どんな形でも必死になり、最後まで諦めない姿を見て欲しいです。出られなかった選手たちの分まで、自分がその気持ちを持って戦いたいと思います。

対戦する外国人選手からは当然研究されていると思いますが、研究されていても勝てる、勝ち続けられる実力を付けていかなければなりません。追い込んで練習できるのはこの合宿くらいだと思いますので、この合宿ではしっかりやりこみたいと思っています。

男子100kg級 羽賀龍之介旭化成

男子100kg級 羽賀龍之介(旭化成)

2、3週間前から本格的な練習ができるようになっていて、多少の無理もできるようになってきました。痛みも我慢できるようになり、徐々に良くなっている感じです。

ただ、「ここで技を掛けたい」というタイミングで掛けられず、もどかしい思いをすることもあります。それはヒザのケガの問題だけでなく、ブランクがあったからだとは思いますが、そこで果敢にいけない自分に対して「悔しい」という気持ちは感じてしまいますね。

全日本選抜柔道体重別選手権大会に出ない中で代表に選ばれたということで、納得しない方もいると思いますので、なんとしても五輪で結果を出さないといけないと思っています。今は限られた時間の中で、やれることをやるだけです。

リハビリに関しては、しっかりと考えてできましたし、今こうして復帰できているので、それに関しては自信があります。

本当ならケガをしないで練習できていた方が良かったのだろうとは思いますが、実際にはケガをしてしまったので、上半身や下半身のトレーニングなどを行なってきました。練習とは違いますが、これも充実した時間だったと思います。

五輪王者になることは自分の小さい頃からの夢。色々な人に「不安やプレッシャーがあるだろう」と言われますが、そんなことで自分の夢を終わらせたくないし、それ以上に五輪への思いというものを持っていますので、プレッシャーや不安を気にせずに戦いたいです。

今は五輪のことだけを考えて、良い時間を過ごせていると感じています。

男子監督 井上康生

男子監督 井上康生

今回の合宿は、量的にも質的にも、かなり追い込んだ練習をしています。「追い込み」というのは、ただ乱取りの数を増やすことではなく、どうしたら試合に近い状態を作り出していけるのか、そういうことを考えてやっています。

そのひとつが「一本取り(一本勝負)」ですが、今日の午前の練習でわずか5本やっただけでしたが、海老沼の足をつらせてしまうくらいですから、選手の練習への身の入り方というのもやはり違うと思います。

この練習は、普通の乱取り稽古では確認できない、今の自分自身の状況を知ることができるという点でとても重要な練習だと思います。

「一本取り」は、緊張感も違いますし、実際にやることで気付くこともたくさんある。今回の合宿でも、もう一回くらいはやりたいと思っています。ただ、この一本取りで大切なのは、「勝った負けた」とか、「投げた投げられた」ではないので、それは選手たちにも言っています。

実際にやってみないと分からないかもしれませんが、練習相手にしても強い選手ですから、これはかなりキツイ練習ですよ。

ケガから復帰した羽賀龍之介(旭化成)、柔道ワールドマスターズ・グアダラハラで体調を崩していた原沢久喜(日本中央競馬会)にしても、覚悟を決めてやっています。

まだ2ヵ月弱ありますが、ここからケガをしないことが一番大事なこと。心にも体にも余裕を持たせて、次、そしてさらに次へと、調子を上げさせたいと思っています。

強化合宿の風景

  • 合宿風景
  • 井上康生監督と柔道男子日本代表選手
  • 60kg級 高藤直寿@
  • 60kg級 高藤直寿A
  • 66kg級 海老沼匡
  • 73kg級 大野将平
  • 81kg級 永瀬貴規
  • 100kg級 羽賀龍之介@
  • 100kg級 羽賀龍之介A
  • 100kg超級 原沢久喜@
  • 100kg超級 原沢久喜A
  • 練習終了後に講演を行なった野村忠宏氏

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