全国強豪校監督インタビュー

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本松好正 監督埼玉栄高校(埼玉県)

本松好正監督

3連覇を目標に挑んだ2016年全国高等学校選手権大会で、準々決勝敗退を喫した埼玉栄高校。

悔いを残さない「やり切る柔道」を貫く本松好正監督に、新たなチーム作りについて伺いました。

三大大会すべてで好成績を残した2015年

三大大会すべてで好成績を残した2015年

昨年の全国高等学校選手権大会(以下、高校選手権)は、冨田若春(現:コマツ)という「核」に加えて、軽量級にもポイントゲッターがいたことで、目標だった大会連覇を達成することができました。

対して金鷲旗全国高等学校柔道大会と全国高等学校総合体育大会(インターハイ)は、やや小ぶりなメンバー構成でしたが、冨田を中心として脇を固める選手たちがしっかりと頑張ってくれたと思います。

1番を目指す大会ですから、3位という結果に対して悔しい気持ちもありますが、選手一人ひとりが充実した戦いを見せてくれましたし、結果にはある程度満足しています。

伝統を壊し、新たなチーム作りを目指す

伝統を壊し、新たなチーム作りを目指す

昨年と比較すると今年は本当に小粒な選手ばかりで、チームに「強み」はありません。あえて「強み」を挙げるとするなら、3月の高校選手権で優勝した2年の富沢佳奈(52kg級)という、ある程度の結果を計算できる選手がいることです。

彼女は敬愛高校(福岡)と対戦した若潮杯争奪武道大会でも63kg級の選手に勝っていて、高校選手権では「勝つためのオーダー」として中堅で出場させたのですが、先鋒、大将を務めた選手の経験不足もあり準々決勝で負けてしまいました。

大会3連覇を目指し、第1シードとして大会に臨みましたが、実力的にはベスト8くらいしかなかったということです。それでも、選手たちは精一杯やってくれたと思います。

28年間チームを率いてきましたが、築いたものを壊すという作業を何度も繰り返しながら、強いチームを作っていくことが私の指導方針。現在のメンバーは「今年も優勝するぞ」と言っていますが、そんなに簡単なものではありませんし、伝統がマイナスに作用することもあります。

これまでに積み重ねてきた伝統を一度壊して、また新しいチーム作りをしていきたいと考えていますし、それに選手たちがどれだけ食らいついてきてくれるかに期待したいと思います。

基本を重視し、自ら修正ができる選手を育成

基本を重視し、自ら修正ができる選手を育成

普段の練習では、柔軟体操、反復練習、寝技で体を温めてから、打ち込みを30分〜1時間程行ない、そのあとに立ち技の練習をして、筋力トレーニングも毎日10〜15分取り組んでいます。練習時間はだいたい3時間前後です。

柔道の練習は厳しいですから、しっかりとやり切れるのはそのくらいだと思いますね。ただ、以前は2時間前後でしたから、以前よりは長くなっています。

練習で心掛けているのは、柔道の基本を正確に身に付けさせることです。本校には小学校や中学で実績を残した選手もいますが、技術重視の指導のもとで育った選手は、打ち込みの基本ができていないことも少なくありません。

自分の技の形、引手や釣り手の使い方、体の位置など、基本がしっかりと身に付けられれば、たとえ壁にぶつかったときでも自分自身で修正することができますし、打ち込み稽古では技に至るまでの形を意識することを重視しています。

また、「これは全国大会の準決勝だ」、「全国大会出場がかかったGS(延長戦)の戦いだぞ」など、実際の試合をイメージさせ、選手たちの「あと一歩」の頑張りを引き出す声を掛けることも大切にしています。

男子柔道部と同じメニューをこなす

男子柔道部と同じメニューをこなす

選手たちには「常に新鮮な気持ちで柔道をしなさい」と指導しています。いつも同じ練習メニューの繰り返しでは、本人が気付かない部分で気持ちを抜いてしまうこともあるでしょう。そうならないように、同じメニューでも細かな部分で内容を変えるなど、選手たちが常に全力で取り組めるように配慮しています。

指導者がどれだけ練習をさせても、実際の試合で畳に上がるのは選手ですから、練習でも一人ひとりが力を出し切っているかどうかを重視しています。

また、普段の練習の中で選手たちが見せる「強さ」や「弱さ」は、指導者にとって試合中の的確なアドバイスを送るための根拠にもなりますね。だからこそ選手たちには、練習からすべてをさらけ出し、全力でやり通すことを意識させています。

他校とは違い、本校の柔道部は男女とも同じメニューをこなしていますので、女子にとっては厳しい部分もあるかもしれませんが、選手たちは一生懸命に取り組んでくれていると思います。

戦い終わったあとに、悔いを残さないように

戦い終わったあとに、悔いを残さないように

全国高等学校選手権大会での結果を真摯に受けとめ、金鷲旗やインターハイでは、戦い終えたときに悔いを残さない、「やり切る柔道」を貫きたいと考えています。

たとえ一回戦であっても「全力を出し切って勝つことができた」、「全力で戦ったけれど力が及ばなかった」と胸が張れるような、そんな戦い方ができるチームを作っていきたいと思います。

インタビュー:2016年3月下旬

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2014年、2015年と「全国高等学校選手権大会」で2連覇を達成した、女子柔道の強豪校・埼玉栄高校。さらに昨年2015年は「金鷲旗全国高等学校柔道大会」、「全国高等学校総合体育大会(インターハイ)」でも上位に入賞するなど、好成績を残しました。こちらのページには、埼玉栄高校柔道部の本松好正監督へのインタビューを掲載しています。昨年と比較し、今年は小粒な選手が多いと語る本松監督。これまで積み重ねてきた伝統を一度壊し、新たに勝てるチームを一から作っていこうと考える本松監督の思いをインタビューから感じて頂ければと思います。また、練習で重視していることや今後の展望など、埼玉栄高校柔道部のことを今以上に知ることができるインタビューとなっておりますので、ぜひご覧下さい。
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