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柔道整復

脱臼の整復

柔道整復による治療は、メスを使わないため、手術痕が残らないというメリットがあります。肩、ひじ、股、各部位の関節と、広い場所で起こる脱臼には、外傷性脱臼と病的脱臼との2種類があります。「外傷性脱臼」とは、外部から加わった力によって、関節部分がずれたり外れたりする脱臼のことです。また「病的脱臼」とは、関節の組織自体に異常があり、わずかな力でも、ずれたり外れたりする脱臼のことです。柔道整復では、これらのうち、外傷性脱臼の方を扱います。ここでは、柔道整復における脱臼の整復についてご紹介します。

反復性脱臼と随意性脱臼

反復性脱臼と随意性脱臼

「脱臼」とは、関節に過大な力がかかったために、関節が通常の運動の限界を超えて関節の袋(関節包)を破り、関節を作っている面がずれて正常な位置関係ではなくなります。どの部分の関節でも起こりますが、顎の関節や肩関節、肘関節、指の骨の関節などに多く見られます。顎や肩の関節は何度も脱臼を繰り返す反復性(習慣性)脱臼や自分の意思で脱臼させることのできる随意性脱臼に進むことがあります。

視診、触診、問診により脱臼を診断

整復の第一歩は、まず、施術を受けられる方の状態をじっくりと診ることです。 柔道整復では、レントゲンを使わず、視診で状態を診ること、触診で実際に触ること、カウンセリングで痛みの様子や傷む場所、いつどのようにして傷むようになったかなどを聞くことによって、患部の場所や状態をさぐります。次に、けん引しながら筋肉の緊張を緩めていき、もとの状態に戻していきます。このときに大切なのは、患部の骨や筋肉の状態を確認することです。「けん引」とは、引っ張ることですが、ただ引っ張れば良いという訳ではなく、脱臼した部分の靭帯や筋の状態、神経や血管の向きや流れを考え、障害が残らないよう十分に注意します。脱臼の診断の決め手は、あるべきところに骨頭がないことです。

肩関節脱臼の施術法

外傷性脱臼の第一位である肩関節脱臼は、全脱臼の半数を占めます。肩関節は人間の関節の中では、一番自由度が大きい関節であるため、脱臼を起こしやすいというリスクを抱えているのです。脱臼の初期療法では、整復後の固定は最低限約2週間と考えられています。その間1〜2日目より誘導マッサージを施します。光線療法の併施も効果を上げます。中期療法としては、腫脹や疼痛の減退する頃から、関節とその周辺に軽擦法から漸次強擦法に移行していきます。末期療法としては関節包の修復状態によって治療の程度は異なりますが、強擦法から揉捏法と強度のものに移行します。運動療法も軽度から高度に変化させます。損傷の程度が大きければ大きい程、関節包や靭帯が癒着を起こし、関節の機能に障害を生じるからです。したがって、運動療法を早期に開始するほうが改善期間を短縮することにもつながり、さらに習慣性に陥らない工夫としては伸縮性のテーピングによる局所の保持や圧迫固定が推奨されます。

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