2017年ブダペスト世界柔道選手権大会/国別団体戦

2017年ブダペスト世界柔道選手権大会/国別団体戦 優勝者インタビュー

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男子66kg級 阿部一二三

2017年4月に開催された全日本選抜柔道体重別選手権大会以来の実戦となったブダペスト世界柔道選手権大会で、見事初優勝を果たした阿部一二三。世界柔道選手権大会初出場となる今大会で「最高のパフォーマンスをもって優勝する」という目標のために、約5ヵ月もの間、試合に出場せずに鍛錬を重ねてきた。
ずっと「世界チャンピオンになりたい」と思い続けてきた阿部の熱い想いと、試合中の心境、今後の目標について迫る。

「世界チャンピオンになりたい」と思い続けて

「世界チャンピオンになりたい」と思い続けて

世界柔道選手権大会(以下、世界選手権)初出場でしたので、緊張も楽しさもありましたが「世界を相手に自分の柔道がどこまで通用するのかを知りたい」と言う思いがありましたね。世界ランキングも1位ではないし、世界チャンピオンになった経験もなかったので、気持ちはまさに「挑戦者」。

優勝が決まった瞬間は「世界チャンピオンになれた!」と言う嬉しさと、ホッとした気持ちが溢れてきました。ずっと世界チャンピオンになりたいと思い続けて、ようやくひとつの夢が叶ったという感じでしたね。

それでもまだどこか現実味がなく、本当に優勝を実感したのは、勝った瞬間ではなく帰国したあとのことだったと思います。

初戦から4回戦までを振り返って

初戦から4回戦までを振り返って

初戦は、シード権選手として突破し、2回戦はテ選手(キルギス)との対戦。この試合は、組まない相手に対して「指導」を与えて反則勝ちをしました。

「逃げる選手に一本を狙って追い過ぎるより、指導3を取りに行く」と言う判断は正しかったと思っています。自分でも「すごく落ち着いていたからそのような判断ができた」と言う自覚がありましたね。

続く3回戦では、ボウシタ選手(モロッコ)に32秒で一本勝ち(袖釣込腰)、4回戦では、クリソストモ選手(ポルトガル)に技ありで勝利を収めることができました。

クリソストモ選手との対戦については「阿部の一本勝ちだったのではないか」と言って下さる方も多いのですが、審判が「一本!」と言ってくれない限りは一本ではないですからね。誰が観ても「一本!」と言ってもらえるような技を決めなければいけません。

ですが、身体もよく動いていて多くの技もかけることができたので、「結果的には自分の柔道が出せて良かったかな」と感じています。

強豪相手にも「自分の柔道を出し切るだけ」

強豪相手にも「自分の柔道を出し切るだけ」

勝ち進むにつれて、準々決勝のザンタラヤ選手(ウクライナ)、準決勝のマルグベラシビリ選手(ジョージア)と、ネームバリューのある選手と立て続けに戦うことになりました。

しかし、強敵を相手に「対策」という程のことは特にしていなかったと思います。試合前に少し確認はしましたが、あとは試合中の直感を信じ、「自分の柔道を出し切るだけ」と考えて、試合に臨みました。

一貫して持続した冷静さが導いた優勝

一貫して持続した冷静さが導いた優勝

決勝はベテランのプリャエフ選手(ロシア)との戦い。右の大外刈りで攻めて、2分33秒に、袖釣込腰。一本を奪い、優勝することができました。

決勝戦は特に「自分の柔道というものを前面に出せた」、「自分の柔道ができた試合だった」と感じましたので、それはすごく良かったですね。

具体的には、相手が回転する動きが多かったため「投げるときもコントロールしてしっかり決めに行く」という部分が計算してできました。やはりそれは、初戦からずっと落ち着いていたからこそできたのかなと思っています。

自分自身の柔道をすれば絶対に負けない

自分自身の柔道をすれば絶対に負けない

試合前は「オール一本で勝つ」と意気込んでいたのですが、これは残念ながら叶えられなかったですね。

結果は6試合中5試合で一本勝ち。試合のときは「どうやってこの相手から一本取ってやろうかな、投げてやろうかな」ということを常に考えていました。

今までも多くの選手と対戦してきましたが、各々得意な技なども違いますし、その差異にいかに対応して勝つかが重要。どんな選手にも対応できる準備はしてきたので、あとはもう「自分自身の柔道をすれば絶対に負けない!自分の柔道をするだけだ」と考えていました。

世界選手権で完璧に勝つために

世界選手権で完璧に勝つために

この世界選手権は、2連覇した2017年4月の全日本選抜柔道体重別選手権大会以来の実戦。

その間、試合に出るという選択肢もあったのですが、私はそれよりも「世界選手権までにしっかりと準備をする」という意味で試合に出ず、約5ヵ月間を準備に充ててきました。

試合勘はすぐには落ちないと考えていましたし、世界選手権までにすべてを完璧に仕上げて、最高のパフォーマンスをしたかったからです。

監督からの言葉と今後の夢

監督からの言葉と今後の夢

井上康生監督には「おめでとう。でも、ここからがスタートだからな」という言葉を頂きました。

私自身「やっと2020年東京五輪(柔道)のスタートラインに立てたところ。ここからがスタートだ」と思っています。

今回の世界選手権で優勝したことにより、これからは徹底的にマークされると思いますし、研究もされるはずです。ですが、そのような相手に負けていたら、東京五輪(柔道)で優勝はできないと思っています。

とにかく今は研究してくる相手の上をいく強さを身に付けたいです。世界選手権で3連覇し、東京五輪(柔道)に挑みたいという気持ちですね。

インタビュー:2017年10月

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今回は、2017年ブダペスト世界柔道選手権大会優勝インタビューとして、阿部一二三選手にお話を伺いました。
成し遂げられた世界選手権初出場にして圧倒的な優勝という快挙。「やっと2020年東京柔道競技(五輪)のスタートラインに立てたところかな」としながらも、「今回の世界選手権で優勝したことにより、これからはさらに徹底的にマークされると思いますし、研究もされるはずです。ですが、そのような相手に負けていたら、東京五輪(柔道)で優勝はできないと思うんです。」と意気込む阿部選手。
さらに「研究してくる相手の上をいく強さを身に付けたい、世界選手権で3連覇したあとで、東京五輪に挑みたい、という気持ちです」と話す阿部選手の今を、柔道チャンネルでお楽しみ下さい。

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