第32回皇后盃全日本女子柔道選手権大会

大会直前特集

今夏に行なわれるブダペスト世界柔道選手権大会の、女子重量級日本代表選手を決める上でも重要な「皇后盃全日本女子柔道選手権大会」。今大会の展望についてご紹介します。

※掲載内容は2017年4月4日時点のものです。

第32回皇后盃全日本女子柔道選手権大会 皇后盃全日本女子選手権大会 ブロック別の展望

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平成29年の女子柔道日本一を決める皇后盃全日本女子柔道選手権大会(以下、皇后盃)が、平成29年4月16日()に横浜文化体育館において開催される。

今年の皇后盃も、全国の予選を勝ち抜いた精鋭34名と、推薦選手として出場する昨年優勝の山部佳苗(ミキハウス)、準優勝の田知本愛(綜合警備保障:ALSOK)、そして、柔道グランドスラム東京2016優勝の朝比奈沙羅(東海大学3年)の3名を合わせた計37名の間で、女王の座が競われる。

また、今大会は今夏にハンガリーのブダペストで開催される世界柔道選手権大会の78kg超級の最終選考会もかねており、今大会の結果とその試合内容により、代表が決められる。

優勝候補は昨年の王者で、リオデジャネイロ柔道競技(五輪)銅メダリストの山部。その山部に、昨年12月の柔道グランドスラム東京、今年2月の柔道グランドスラム・パリと2連勝している朝比奈。そして、4月の全日本選抜柔道体重別選手権大会(以下、選抜体重別)をケガで欠場し、今大会で復活を期す田知本だ。

2017年は、これらの有力選手を軸に展開されることが予想される。山部にしても朝比奈にしても、4月1日の選抜体重別では振るわず、決勝にも進めていないだけに、今大会に期するところは大きい。

それでは、トーナメントを4つのブロックに分け(トーナメント表1の上をA、下をB、トーナメント表2の上をC、下をDとする)、ブロックごとの勝ち上がりを予想してみたい。

Aブロック

平成29年選抜体重別 準決勝 山部佳苗 vs 素根輝

平成29年選抜体重別
女子78kg超級 準決勝
山部佳苗 vs 素根輝

昨年の覇者であり、今大会第一シードの山部がこのブロックの最有力選手。昨年は気迫あふれる内容で田知本を下して優勝し、逆転でリオデジャネイロ柔道競技(五輪)代表の座を獲得。世界の大舞台で銅メダルに輝いた。

しかし、その後出場した12月の柔道グランドスラム東京、2017年2月の柔道グランドスラム・パリでともに朝比奈に敗退。さらに選抜体重別でも若手の素根輝(南筑高校2年)に敗れており、万全の状態とは言えない。

切れ味鋭い足技と払い腰などの精度を上げることはもちろん大切だが、それ以上に重要なのは、どれだけ気持ちを高めて試合に臨めるかだろう。

山部は初戦(2回戦)で鈴木伊織(中国・環太平洋大学2年)、3回戦では高山莉加(東京・三井住友海上)との対戦が予想される。鈴木も高山も78kg級のしぶとい選手だが、地力的にはやはり山部が一枚も二枚も上だと言える。

そして、4回戦で山部が相対すると思われるのは冨田若春(東京・コマツ)。選抜体重別では1回戦で対戦し、苦戦を強いられながらもゴールデンスコア(延長戦)に払い腰で「技あり」を奪って優勢勝ちしている。

山部がこの試合で手こずるようでは、準決勝、決勝も厳しくなると言って良いだろう。ここは順当に山部が勝ち上がると思われる。

トーナメント表

Bブロック

柔道グランドスラム2016 女子78kg超級 決勝 朝比奈沙羅 vs 素根輝

柔道グランドスラム2016
女子78kg超級 決勝
朝比奈沙羅 vs 素根輝

このブロックは朝比奈がダントツの存在で、175p、123sの恵まれた体躯から繰り出す払い腰の破壊力はずば抜けている。

しかし、先の選抜体重別では1回戦で山本沙羅(近畿・ミキハウス)に、大外巻き込みで「技あり」を奪われまさかの敗退。それだけに今大会への意気込みが人一倍高いことは間違いない。その意識を空回りさせずに試合に活かせるかどうかが勝敗のカギと言って良いだろう。

朝比奈は、初戦(2回戦)で井上愛美(九州・JR九州)、そして、3回戦ではヌンイラ華蓮(関東・了徳寺学園)と前田奈恵子(東京・JR東日本)戦の勝者と戦うことになるが、いずれの選手も朝比奈に土を付けるイメージは湧かない。

そして4回戦(ブロック決勝)は、因縁の山本との再戦が予想される。山本が180pの長身を活かして組み勝ち優位に進めて、朝比奈を焦らせることができれば選抜体重別の再現もありえるが、朝比奈の圧力・破壊力のほうが数段上回ると思われ、今回は朝比奈のリベンジの可能性が高そうだ。

トーナメント表

Cブロック

2017年皇后盃 決勝 田知本愛 vs 山部佳苗

2017年皇后盃 決勝
田知本愛 vs 山部佳苗

このブロックの最有力選手は、田知本。昨年の大会では山部に決勝で敗れ、あと一歩のところでリオデジャネイロ柔道競技(五輪)の代表から落選、同時にケガまで負ってしまった。

あれから1年。3月下旬に左ヒザを負傷し、選抜体重別を欠場したが、それだけに、国内復帰戦となる今大会で存在感を見せておきたい。

田知本は初戦(2回戦)で日高美沙希(近畿・ミキハウス)、3回戦で麦田舞(四国・松山東雲大学3年)vs泉真生(関東・山梨学院大学3年)戦の勝者、そして、4回戦では18歳の新鋭・児玉ひかる(九州・三井住友海上)との対戦が濃厚と思われる。

2016年のインターハイ王者の児玉は174p、110sと体格にも恵まれた若手有望株の一人。ベテラン・田知本を脅かすような思い切りの良い試合が期待される。

とは言え、ケガの回復具合にもよるが地力ではまだまだ田知本に分がある。伸び盛りの新鋭に対し、ここで実力の差をしっかりと見せたいところだ。

トーナメント表

Dブロック

平成29年選抜体重別 女子78kg超級 決勝 稲森奈見 vs 素根輝

平成29年選抜体重別
女子78kg超級 決勝
稲森奈見 vs 素根輝

2016年大会3位の市橋寿々華(近畿・大阪府警察)が第4シードとなっているが、このブロックには今年の東京都女子柔道選手権大会を制し、選抜体重別2位となった稲森奈見(東京・三井住友海上)もおり、混戦が予想される。

市橋の初戦(2回戦)は濱田尚里(関東・自衛隊体育学校)。濱田は得意の寝技を駆使して今年の関東女子柔道選手権大会を全試合一本勝ちで制しており、今大会も台風の目になる可能性がある。

受けが強い訳ではないが、大きい選手でも寝かせてしまえば取り切る力を持っており、波に乗ったときの強さは驚異的。市橋vs濱田の一戦は興味深い試合となりそうだ。

このブロックのもうひとりの有力選手、稲森は2回戦で井上あかり(中国・環太平洋大学3年)vs和田梨乃子(東海・大成高校3年)戦の勝者と対戦し、3回戦で緒方亜香里(関東・了徳寺学園)vs畑村亜希(近畿・日本エースサポート)の勝者とあたる。

緒方は全盛期に比べるとかなり力が落ちてきており、ここは稲森の勝ち上がりと見るのが順当。そして、稲森vs市橋戦も、このところの実績から見て、稲森優位と思われる。

トーナメント表

以上の結果、準決勝は山部vs朝比奈、田知本vs稲森で争われることが予想される。

選抜体重別では不振だったが、2016年10月から2017年2月の国内外の大会で連勝し、成長を見せている朝比奈が昨年女王の山部を破り、決勝へ駒を進めるのか、それとも対朝比奈3連敗を自力でストップし、山部が第一人者の意地を見せるのか。

一方のブロックも、ベテラン・田知本に対し、稲森が新旧交代を叩き付けることができるのか、大いに注目される。

田知本、山部が勝ち上がれば4年連続の決勝対決。そして朝比奈と稲森が勝ち上がれば、新時代の幕開け、どちらが勝っても初優勝となる。果たして新女王の誕生なるか、期待がかかる。

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柔道チャンネル「皇后盃全日本女子柔道選手権大会」について
「皇后盃全日本女子柔道選手権大会」は、公益財団法人講道館と公益財団法人全日本柔道連盟の共催大会で、女子柔道の無差別級勝者を決めるものです。第32回大会は、2017年4月16日(日)に神奈川県の横浜文化体育館で開催。本大会はブダペスト世界柔道選手権大会代表選考にかかわる大会のひとつ。前年度大会の優勝者と準優勝者などから選出される「推薦選手」と、全国各地区から選出される「地区選出選手」が出場し、熱い戦いを繰り広げます。当サイトでは、皇后盃全日本女子柔道選手権大会の結果や試合写真などを随時掲載。ぜひ、女子柔道家たちの白熱した戦いをご覧下さい。
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