柔道の海外普及に努めた嘉納治五郎

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現在世界各国に多くの競技者がいる講道館柔道。嘉納治五郎は講道館柔道を創り上げ、自ら究めると共に、国内・海外への普及活動にも尽力しました。治五郎による柔道の海外普及の歩みをご紹介致します。

「教育の父・体育の父」嘉納治五郎

「教育の父・体育の父」嘉納治五郎

相手の力を巧みに利用しながら体勢をくずして、小さい力で力の強い者をさらりと投げる講道館柔道。嘉納治五郎は、柔道の素晴らしさに心底惚れ込み、その柔道を通して多くの若者を育てました。

武術としてばかりでなく、知育、体育、徳育としての柔道を説き、学習院教授、高等中学校校長、また、家族的な学舎「嘉納塾」の塾長を務めながら、弟子を育て人格形成に貢献したことから「教育の父」と呼ばれています。

小柄ながら自分より体の大きい者を投げる術を習得し、何事にも動じない落ち着いた態度、正々堂々とした行動、窮地にあっても絶対にあきらめない精神を究めた治五郎は、人望を集め、様々な大役を果たしました。

スポーツ界においては、東洋初のIOC(国際オリンピック委員会)委員となり、日本選手のオリンピック参加、東京でのオリンピック開催決定、柔道をオリンピックの正式種目にすることなどに尽力しました。柔道に限らず、日本のスポーツ振興に貢献したことから「体育の父」とも呼ばれています。

柔道の海外デビュー

柔道の海外デビュー

治五郎は、弟子達と共に柔道の研究を進めました。柔術各流派の奥義を研究する他、力学を学び講道館柔道の特色と言える「くずし」を究め、教えを乞うた当時の師匠さえも敵わない程、治五郎は強くなります。

その後、講道館で修行を積んだ弟子達と共に技を高めた結果、講道館柔道は、柔術各流派から注目されるようになり、やがて海外にも次第に広まっていきます。治五郎は、二十歳のときに他流派の師匠や仲間と共に、アメリカの第18代グラント大統領の前で柔道を披露しています。

さらに学習院の教授となってからは、ヨーロッパへ向かう船上で形や技を多くの外国人の前で披露しました。海外の人にとって、日本の柔道は興味深いだけでなく、体格の小さい者が大きい者をさらりと投げることが驚きをもって見られ、深く印象付けることになります。

治五郎ばかりでなく、嘉納塾出身の弟子達も世界のあちこちで柔道の実演を披露し、当時は現在のようにマスメディアもあまり発達していない時代でしたが、日本柔道の「柔よく剛を制す」の強さは、海外にも広く知られるようになっていきました。

海外へ広まる柔道

「海外へ広まる柔道

来日する各国の大使、公使、軍人、教授らは、講道館柔道を見学し、その素晴らしさに魅せられました。1893年、講道館にイギリス人が入門。続いてアメリカ、インド、中国、フランス、カナダなどの人達も講道館の門をたたきました。

このように海外からの入門者が、講道館で修行を積んだあとに自国へ帰って柔道を普及させたことで、柔道の競技者は世界中に広まったとされています。

柔道が海外で普及するにつれ、日本の指導者を自国へ派遣して欲しいという声が高まりました。治五郎はその声に応え、指導者を海外へ送りましたが、そこには様々な難題がありました。

講道館柔道の精神は、勝敗にこだわり技の強さだけを求めることではありません。「自他共栄」という精神こそ柔道の魅力であり、人格形成にその意味があります。育つ環境や文化の異なる海外の人に、その極意を伝えることは困難なことでした。しかし、治五郎は、あきらめず柔道をさらに深く研究し、日本国内で優秀な柔道家を育成。必要な資金を調達し、文武両道を究めた優秀な人材を海外へ派遣したのです。

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柔術を学び独自の柔道を創り上げた嘉納治五郎。治五郎は講道館を設立し、多くの若い柔道家に講道館柔道を伝授しました。さらにアメリカやヨーロッパ等へ赴き、自ら柔道を披露。日本のみならず、世界への柔道普及にも大きく貢献しました。この普及活動のおかげで、現在も多くの国で柔道競技が行なわれていると言っても過言ではありません。こちらのページでは、嘉納治五郎と柔道の海外普及についてご紹介。治五郎と柔道の発展過程や柔道の海外デビュー、海外への普及活動についてまとめました。「教育の父・体育の父」とも呼ばれる治五郎の功績をぜひご覧下さい。柔道チャンネルは、柔道を志すすべての方を応援致します。

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