著名な柔道家インタビュー

  

田知本遥2/3

2017年10月に引退を発表した田知本遥氏。
リオデジャネイロ五輪(柔道)女子70kg級での金メダル獲得など、輝かしい経歴を持つ田知本氏に、学生時代の思い出や五輪(柔道)への思い、今後の目標などを語って頂きました。

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大学入学と、スランプに悩んだ2年次の思い出

大学入学と、スランプに悩んだ2年次の思い出

色々と悩みましたが、大学は東海大学に進学しました。

姉と同じ大学ということで、やり易い部分もありましたが、ちょうどその年(2008年)に北京五輪(柔道)が開催されていて、東海大学の塚田真希選手が出場されていました。塚田選手が東海大学の道場で練習しているという話を聞き、その部分にも惹かれて東海大学に決めましたね。

大学に進学し、1年生のときは全日本学生柔道体重別選手権大会などで優勝することができたのですが、調子が良かったのはそこまで。2年生になるとスランプに陥って成績が低迷してしまいました。

その頃、東京で行なわれた2010年世界柔道選手権大会に、姉の付き人として見に行ったのですが、間近で見る選手達の姿にとても刺激を受けて「自分もこの大会に出場しなければいけない」と奮起したことをよく覚えています。

大学4年次にはロンドン五輪(柔道)に出場

大学4年次にはロンドン五輪(柔道)に出場

大学4年次に、ロンドン五輪(柔道)の日本代表に選んで頂きましたが、そのときはあまり実感が湧かず、ふわふわとした気持ちでした。もちろん「しっかりやらなければ」という責任感もありましたが「無我夢中で走ってきて気付いたら代表入りが決まっていた」という感覚の方が強かったですね。

ロンドン五輪(柔道)の当日は、初戦は勝ったものの準々決勝で肘を負傷してしまいました。畳に上がった瞬間はとてもわくわくしていましたが、怪我をした瞬間に暗闇へと落ちていきました。天国と地獄の両方味わったような1日で、ロンドン五輪(柔道)は今でも強く印象に残っています。

イギリスで掴んだスランプ脱却のきっかけ

イギリスで掴んだスランプ脱却のきっかけ

2013年4月からは現在の綜合警備保障(ALSOK)に所属。いくつかの大会へ出場しましたが、5月の全日本選抜柔道体重別選手権大会(以下、選抜体重別)や、8月の世界柔道選手権大会では結果が残せず、スランプに陥っていました。

頑張りたいのに頑張り方が分からず、解決策も見付からないまま試合に臨んで、同じような過ちを繰り返すという状態でしたね。「なにが悪いのかを自分の中で分からないまま次に挑んだら、失敗する」ということを学びました。

そこで2014年に、1ヵ月間イギリスに渡ることにしたんです。ロンドン五輪(柔道)という大舞台を経験してから、柔道に対する新鮮味やモチベーションを失った状態が続いていましたが、イギリスに行ったことでスイッチが切り替わった感覚がありましたね。

イギリスでは、トップ選手も含めて皆さんがとても楽しそうに柔道と触れ合っていました。その姿に刺激を受けて、フレッシュな気持ちを取り戻すことができましたね。

決死の覚悟で挑んだリオデジャネイロ五輪(柔道)

決死の覚悟で挑んだリオデジャネイロ五輪(柔道)

2014年11月の講道館杯全日本柔道体重別選手権大会(以下、講道館杯)は、自分の中で覚悟を持って挑んだ大会でした。講道館杯で優勝できたことは自分の柔道人生の中でとても印象に残っています。この大会で負ければ、評価も落ちてしまうし、リオデジャネイロ五輪(柔道)にも出場できないと思っていたので、最後のチャンスのつもりで挑みました。

その後、2016年4月の選抜体重別でも優勝。リオデジャネイロ五輪(柔道)の代表入りを果たせましたが、ロンドン五輪(柔道)のときとは異なり、代表入りはあくまでも通過点だと思っていたので浮き足が立つような気持ちはありませんでした。「大会で結果を出すために私は4年間やってきたのだ」という気持ちが強く出ていたと思います。

リオデジャネイロ五輪(柔道)の決勝では、コロンビアのジュリ・アルベアル選手に崩袈裟固で勝利しましたが、相手を押さえ込んでいる間はとにかく「このチャンスを絶対逃さない」という一心でしたね。

ここで逃げられたら、また最初からチャンスを狙うことになってしまうので、自分の中で残り時間をカウントしながら、必死に耐えていました。

インタビュー:2017年10月

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柔道大会情報や柔道家・選手紹介など、柔道に関する様々なコンテンツを発信する「柔道チャンネル」。「著名な柔道家インタビュー」では、日本の柔道界を支える柔道家達の貴重なインタビューをお届け致します。今回お話を伺ったのは、2017年10月に引退を発表した、女子70kg級の田知本遥氏。その強さで数々の大会に出場し、リオデジャネイロ五輪(柔道)では見事金メダルを獲得した田知本氏ですが、輝かしい勝利の陰では、辛い挫折やスランプを味わってきました。そんな田知本氏がスランプを乗り越えたきっかけや、印象的な大会、そして姉である田知本愛選手への思い、引退後の目標についても伺っています。
柔道好き必見の、田知本遥氏インタビュー。ぜひお楽しみ下さい。

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