著名な柔道家インタビュー

  

秋本啓之1/2

長年日本男子柔道73kg級を第一人者として牽引してきた秋本啓之氏。
2016年6月に開催された全日本実業柔道団体対抗大会の終了後に現役引退を表明。世界柔道選手権大会優勝の思い出や、本人にしか分からない様々なターニングポイントでのお気持ちを伺います。

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柔道が嫌いだった幼少期

柔道が嫌いだった幼少期

私が柔道を始めたきっかけは、やはり父と兄でしたね。まず父が指導者として子どもたちに柔道を教えていて、そこに4つ上の兄も通っていました。確か5歳くらいの頃だったかと思いますが、いきなり「啓之、柔道行くぞ」と声を掛けられて、そこから柔道をするようになったんです。

どちらかというと友達と遊ぶことや、家でアニメを見ることの方が私は好きだったので、柔道に行くのは嫌だった記憶があります。

父の厳しい教え

父の厳しい教え

父の道場では基本練習を多く教え込まれました。遅い時間まで練習していたので、立ちながら寝てしまうこともよくありましたね。

父に普段から言われていたのは、「練習するときは練習する、遊ぶときは遊ぶ、勉強するときは勉強する、しっかりメリハリを付けなさい」ということ。その言葉通り、道場では父の顔から先生の顔に変わり、とても厳しく指導されました。

快挙を成し遂げた高校時代

快挙を成し遂げた高校時代

中学を卒業し、私は神奈川県の桐蔭学園高校に進学しました。当時神奈川県の柔道団体戦では東海大学付属相模高校(以下、東海大相模)が絶対的な存在。私は団体戦で東海大相模を倒したいと思い、日頃から体格の大きい選手と乱取りや稽古を行なっていました。

そうしているうちに「自分も同じ人間で同じ年代なんだから、勝てないはずがない」と徐々に思うようになり、66kgの身でありながら個人戦で無差別の大会に出場させてもらったんです。

なんとか県大会を突破して代表になり、全国高等学校柔道選手権大会(以下、高校選手権)に出場、そしてその大会で優勝できたことが、やはり一番思い出に残っています。今でも信じられないような気持ちですね。

ジュニアからシニア、国際大会へ

ジュニアからシニア、国際大会へ

その後筑波大学に進学したのですが、高校選手権で優勝したことがきっかけで全日本のシニア合宿に呼んで頂き、シニア大会に出場する機会も頂きました。

様々な国際大会にも派遣して頂き、このときから少しずつ「シニアでもやれるのではないか」という手応えを掴んでいきましたね。

2005年には当時権威のある国際大会として「スーパーAトーナメント」と呼ばれていたフランス国際柔道大会で優勝することができました。そうしてシニア大会優勝を果たしたことで、2008年の北京五輪(柔道)を強く意識するようになったんです。

インタビュー:2016年12月

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今回は著名な柔道家インタビューとして秋本啓之氏にお話を伺いました。柔道一家に生まれ、約束されたように柔道の道に進んだ秋本氏。日本男子柔道73kg級では第一人者とされながらも、4年に1度の舞台には立つことが叶いませんでした。それでも高校時代、66kgでありながら無差別の全国高等学校柔道選手権大会で優勝したことや、大学時代の2つの父子2代制覇、2010年の世界柔道選手権大会優勝、と輝かしい実績を収めてきました。今後は指導者としての後進の育成に期待がかかります。将来、秋本氏の指導した選手が4年に1度の舞台に立つ姿を見られるかもしれません。
様々なターニングポイントでの秋本氏の思いは柔道チャンネルでしか見られません。ぜひお楽しみ下さい。

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