
皆さん、こんにちは
日本で生まれた柔道も年々国際化が進み、世界各国の選手が柔道の試合で勝つための技を磨いています
日本の柔道は弱くなったという声も聞こえる最近ですが、私には逆のように思えます。
強いからこそ日本の柔道は各国に研究され、選手たちは苦戦を強いられる場面が多くなっているのではないでしょうか
そんな中、柔道の試合で技が決まって一本で勝負が付くと、見ている方も気持ち良いですよね
なかなか技が決まらないのは、対戦者同士の力が拮抗している証拠なので、名勝負になる可能性もあるのですが、やはり一本で勝敗が決まるのは柔道の醍醐味(だいごみ)のひとつです。
この夏、一躍ときの人となった73kg級大野将平選手(旭化成)も、バシッと一本を取りに行く柔道を見せてくれる選手のひとりです
大野将平選手と言えば、数多くの名選手を輩出した私塾講道学舎の出身者で、全日本ジュニアや世界ジュニアを制したことからも、日本柔道を牽引(けんいん)していく存在として期待されています。
講堂学舎での教えは明快で、「一本を取る柔道」を目標に稽古に打ち込んだそうです。
その鍛錬の成果は、2013年8月に行なわれた世界柔道選手権の試合で発揮されました。
なんと、初出場で金メダルを獲得し、そのときの6試合すべてを一本勝ちしたのです

その際、大野選手本人も「前に出る攻撃的な柔道ができた。すべて一本で勝てたことは満足している。勝ち続ける選手になりたい」と語っており、彼自身が学んできた「一本を取る柔道」を体現できた試合だったと言えるでしょう。
大野選手が得意とする大外刈りは、相手に返されて逆転される可能性が大きい技です。
しかし、技に入るときの威力やタイミングの取り方は誰にも真似できないと言われる程

柔道の試合では、最終的に勝たなければ意味がないとされる中、リスクを怖れず一本を取りに行く強気の姿勢を崩さないのはさすがです

日々の鍛錬で培われたこの強みは、これからも大野選手らしい柔道を支えてくれることでしょう

今後も大野選手の活躍に期待ですね
